デザインのプロセスにおいて、私たちが最も大切にしているのは、「ジュエリーを纏った瞬間の高揚感」の継続です。身に着けることで湧き上がる自信と歓喜が、時を超えて永続的に続き、何世代にもわたって愛されるジュエリーを創り出すことに、情熱を注いでいます。私たちのインスピレーションの源は、自然界の無限の美しさや歴史的なアートに根ざした普遍的価値から、日常を満たすマンガやゲームの世界まで、幅広い領域に広がります。これらのインスピレーションを融合させることにより、時代を越え、永遠に輝き続けるジュエリーをデザインしています。
MAISON KANOKOGIの物語は、創設者の鹿子木が幼少期の頃に、宝石店で働く母親から誕生日ごとにもらった輝く石たちに始まります。物を大切にする少年は、その美しい石々を宝箱に収め、心に秘めた思い出として大切にしていました。時を経て、海外旅行や留学を通じて異なる文化に触れ、周囲の人々が身に着けるジュエリーに強く心を奪われます。親から子へと受け継がれる、時代を超えて輝き続けるゴールドジュエリーのエレガンスさや、ブラックカルチャーにおけるヒップホップジュエリーの力強さと色彩の個性。それらの影響を受け、まずは自らの手で彫金を学び、実践することで、次第に「品あるポップなジュエリー」という独自の世界観を築き上げていきました。こうして、MAISON KANOKOGIが誕生したのです。
MAISON
KANOKOGIのこれから始まる歴史は、現代の盲目的な消費社会に対し、世界は美しいと再認識させる新たな視点を提示するものです。私たちは、古き良き時代のジュエリーに対する深い敬意を抱きながらも、時代にふさわしい色彩と形でその美を表現しています。ブランド創立時、最も強く感じた使命感は、ストーリーテリングなしに直接感性に訴えかける美しさの追求です。渓谷を流れる小川の光沢ある水面、幾つにもクレヨンで塗り重ねられた子供の落書き、暖かい部屋で子猫と戯れる一刻、言葉では言い表せないスケールの大きな輝きと、原初的なワイルドさを小さなジュエリーに閉じ込めています。
MAISON
KANOKOGIは、単なるジュエリーブランドの枠を超え、身に纏う人の美しさを引き立てるアートピースとして、内面に深く響く存在であると信じています。美しいものを美しいと言えるその人自身を映し出す鏡となり、真の輝きを引き出す役割を果たすことを目指しています。
MAISON KANOKOGIのジュエリーは、デザイナーの鹿子木をはじめ、東京・御徒町の伝統に根ざした職人たちの卓越した技術によって、ひとつひとつ丁寧に仕上げられています。江戸時代より続く御徒町の宝飾技術は、精緻な彫金、石留め、研磨の技術において世界的にも高く評価されており、その精密さは他に類を見ません。

さらに、私たちは最新技術も積極的に取り入れ、CAD(コンピュータ支援設計)や3Dプリンティングを駆使して、デザインの精度を高め、複雑な形状や微細なディテールをより正確に再現しています。
最終的な仕上がりにおいては、あくまで職人の手による細やかな仕上げを重視しており、その手作業による繊細な技がジュエリーに命を吹き込んでいます。
私たちは、使用する素材に対して非常に厳格な品質基準を設けています。ゴールドは高純度のものを選び、ダイヤモンドやその他の天然石については、日本国内で透明性のある取引先からのみ調達しています。
ダイヤモンドについては「コンフリクトフリー」の基準を厳守し、サプライチェーン全体にわたって倫理的な調達が行われていることを確認しています。
また、お客様が購入時に製品の素材の出所や品質について詳細な情報を必要とされる場合には、調達元の証明書(例:ダイヤモンドのGIA証明書)を添付し、全ての過程が倫理的に行われていることを説明しています。
